日本文化としての畳の発展と、畳のこれから

畳は昔から日本に伝わる古来の文化です。日本の家のほぼすべてには最低一部屋は和室があり、和室には必ず畳が使われています。畳は座るだけでなく、寝転がっても気持ち良く、空気を良く通し夏は涼しく、また、熱を吸収し易く冬には暖かいです。畳の匂いには、思わずノスタルジーを感じてしまう人も多いと思います。畳はただの日本の伝統文化と言うだけでなく、正に日本人の心と言っても過言ではないのです。しかし畳は日本でしか発展していません。日本人だからという訳ではなく畳は便利で快適なのに、他の国々では床はフローリングで、座るときはイスに座って生活するというスタイルが基本です。なぜ日本だけ畳文化が根付いたのでしょうか。これを考えるには、まずは日本における畳の発展を考えてみなくてはなりません。畳は日本においてどの様に生まれ、どの様に親しまれ、どの様に発展して行ったのでしょうか。畳の詳しい起源は私にはわかりかねますが、日本史の資料なんかを眺めていると、平安時代には確実にあり、仏教建築なんかを見ていると、聖徳太子の時代、つまり古墳時代にはすでに畳があった、古墳時代から畳の文化が始まったという事が窺えます。しかし私は、これが始まりではないと思います。古墳時代よりもっと前、石器時代に、人々は雨風しのげる洞窟の中で「座って」生活していました。縄文、弥生時代は、竪穴式住居の中で「座って」生活していました。この「座って」生活するというスタイルが、畳を必要とし、発展させてきた最たるものだと思います。一方、西洋諸国は昔から、椅子に座るスタイルが一般的でした。しかしもともとイスに座るスタイルではなかったのだと思います。西洋では、永遠へのあこがれから、永遠に持つ(と思われていた)石をありとあらゆるところに用いました。勿論それは家の床だって例外ではありません。しかし石は座ると硬くて痛いし、冷たく長時間は座れません。西洋のイス生活の理由はそれです。そして、西洋諸国によって植民地支配された国々にも西洋文化が多く流れ、結果として今の世界の生活スタイルの主流はイス生活なのです。では、畳はこれからどうなっていくのでしょうか。日本の狭い範囲で居続けるのでしょうか、それとももしかしたら、日本の西洋化に押され絶滅してしまうのでしょうか。そうではないと思います。今世界では、日本の文化が再評価されています。これから畳は、世界に羽ばたいて行くと思います。

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